ぱすてるくれよん - Final Fantasy XIV Fan Site -
このサイトについて
2024.02.16
- アイメリクの決意MAIN
3-0509 ▶
アイメリクの決意
MAIN
イシュガルドで発生した暴動をイゼルさんが鎮圧した。
イゼルさんを連れてきた経緯については、オルシュファンさんもびっくり。
蒼の竜騎士エスティニアンさんと一緒になって、異端者同然の行動してたわけだし。
ただ、それだけじゃない。
わたしたちは邪竜ニーズヘッグを討滅する偉業を成し遂げた。
これらはアイメリクさんやエドモンドさん、もちろんアルフィノさんにも共有された。
明らかな功績があるから、異端審問官はわたしたちに一方的な処断ができない。
危ない橋をギリギリのところで渡り抜けた感じがあるの。
それより、問題なのはこれから先。
悪いのはドラゴン族じゃなくて人間だった。
千年もの間、事実は隠蔽・改竄されてきた。
特にアイメリクさんは教皇庁に強い不信感を抱いてる様子。
深堀りすると別の事実も見えてくる。
四大名家以外の平民も、十二騎士の〝高貴な〟血を受け継いでること。
場合によっては貴族や平民といった格差の無い国になってた可能性もある。
アイメリクさんは、なにもかもを捻じ曲げてしまった教皇庁を糾弾する勢いなの。
そんなことしたら、造反者として処罰される未来しか見えない。
腹心であるルキアさんは、分かっていても彼を止めなかった。
アイメリクさん同様、国を敵に回す覚悟を決めていたから。
それは、彼が戻らなければ救出に向かうという、無謀な覚悟。
ルキアさんが仕えるのはアイメリクさんであって、イシュガルドじゃない。
そして、ここにきて衝撃の事実がもたらされた。
アイメリクさんは教皇トールダン７世の隠し子だという。
公にはされてないものの、貴族たちの間では暗黙の了解とのこと。
……あのお爺ちゃん、普通の人間らしく、やることはやってたのね。
だからこそ、実の息子をすぐに殺すようなことはしない。
時間的猶予があるうちに教皇庁へ突入し、アイメリクさんを救出する必要があるの。
エスティニアンさんとオルシュファンさんが作戦に賛同した。
もちろん、わたしとアルフィノさんも後に続く。
これにはエドモンドさんも苦笑い。
場合によってはフォルタン家の地位さえ脅かす決断。
……にも関わらず、最終的にはエドモンドさんも承諾してくれた。
2024.02.15
- 皇都騒乱MAIN
3-0508 ▶
皇都騒乱
MAIN
話はちょっぴり遡る。
邪竜ニーズヘッグと聖竜フレースヴェルグを通じ、わたしたちは真実を知った。
残された者は皆、なんらかの傷を負った被害者ばかり。
そして、謎はまだ残されてるの。
邪竜のもうひとつの眼はどこにある？ 皇都のどこかに？
蒼の竜騎士に引き継がれてないなら、教皇庁あたりに秘匿されてる気がする。
そんな折、アイメリクさんからエスティニアンさんへ連絡が入ったの。
現在進行形で、まさにその皇都が襲撃されてるという。
ただし、相手はドラゴン族じゃなくて、人間。雲霧街の住人と異教徒たち。
イゼルさんが指示してないなら、不満と不安が募った末の暴動かな。
こんな不毛な争いばかりしてるから、ドラゴン族に愚か者呼ばわりされるの。
わたしとエスティニアンさんは皇都への帰路を急ぐ。
同朋たちの暴挙を止めるため、イゼルさんもついてくるという。
エスティニアンさんは〝ついてこい、氷女〟と承諾した。
……って流れだったんだけど――
なにゆえ、最も緊迫したタイミングで、不要不急のヴァレンティオンに参加したのか。
しかも、〝リア充はあまねく死すべし〟とか負の感情に汚染されてた。
いちばん愚かなの、わたしじゃん。
速攻テレポした甲斐あって、エスティニアンさんやイゼルさんと同時に皇都入り。
……ふう。間に合って良かった良かった。
…………。下層が火の海に包まれてる。全然間に合ってない！
オルシュファンさんとも合流し、戦乱の中枢、宝杖通りに至る上り階段へ！
約束通り、イゼルさんは異教徒たちを説得してくれた。
大切なのは勝ち負けじゃない。
戦う必要が無いこと、戦う理由が無くなったことを伝えた。
それぞれの想いを抱えながら、異教徒たちが引き上げていく。
追撃しようとした神殿騎士については、オルシュファンさんが制した。
……そうだよね。いまは消火と救出が先決。
少なくとも嫉妬の炎を燃やしてる場合じゃなかったの。
2024.02.14
- ヴァレンティオンデーにハートを込めてEVENT
- ヴァレンティオンデーに勇気を出してEVENT
3-0506 ▶
ヴァレンティオンデーにハートを込めて
EVENT
千年前の真実を知った。
現代イシュガルドがウソの歴史を子孫に教えてる件を、どう伝えるか。
教皇庁は信用ならないから、まずアイメリクさんに話すとして……。
どこまで信じてもらえるか。そもそも、伝える意味はあるのか。
そんなことに頭を悩ませながら歩いてたら、自然とイシュガルドから足が遠のいた。
そして、グリダニアで開催されてた［ヴァレンティオンデー］イベントに気付いたの。
愛を伝えることをテーマとして、毎年催されてるみたい。
ドラゴン族と人間に愛があれば千年前の悲劇は防げたのに……。なんて皮肉なタイミング。
いずれにしても、気分転換にはなりそう。
愛の伝道師エストリドさんの頼みで、同じく伝道師エミリオさんの様子を見に来た。
てか、伝道師ってなに。秘策ってなに。手の角度ってなに。
……新興宗教？
察した。
愛の伝道師はサービス系のお仕事に間違いないの。
じゃなきゃ、こんな恥ずかしいポーズは取れない。
あと、新人さんなのか緊張してるのか、真顔過ぎて怖い。
「グリダニアの人ってね、あまり感情を表に出さなくて」
すごくよく知ってる。
だから、まずはエミリオさんも表情に出していこう？
やればできる子！
きっとうまくいくの。伝道師のお仕事頑張って！
わたしは棲む世界が違うから。それじゃバイバイ！
これ絶対〝人手が足りないから手伝って？〟とか言われる流れなの。
……予期してたのに捕まった。
イエス・ノーの確認すら無いまま、ポーズの練習を命じられる。
難なくこなせちゃう自分が憎い。
……うう。かつてないレベルで恥ずかしいポーズ。
間違ってもルーシアには見られたくないの。
わたしが加わっても人手が足りないとか、企画の根本から問題があるような……。
それに、こんな珍妙な役割を手伝ってくれる人がほかにいるわけない……。
いた。
見た目のインパクトが強すぎて半歩退いた。
あと、リゼットちゃんって一人称も脳幹に響く。
やけに堂々としてると思ったら、元々の主催者さんだった。
ファーストネームもヴァレンティオンだし、家柄的にも由緒正しい人っぽい。
けど、やっぱ距離を置きたい。
歩きながらさっきのポーズを覚えられる愛の伝道師、すごい。
3-0507 ▶
ヴァレンティオンデーに勇気を出して
EVENT
エミリオさんとリゼットちゃんとで、愛を伝道する。
どう見てもエミリオさんの方が〝ちゃん〟。
ギャップになかなか慣れそうにない。
ひとりめ。
ふたりめ。
さんにんめ。
応援活動の感触……？
「リア充爆発しろですの♪」
反応を見たくない聞きたくないから入力情報をシャットアウトしてた。
イマイチ覚えてないけど、ハートマークの由来を聞かれたような気がする。
知ってたらその場で答えてるのに……。アストリドさんはわたしにクイズしてきた。
適当に答えたら合ってたの。
ヴァレンティオン家のアレってなんだろう。
その時、世にも恐ろしい怨嗟の呻きが！
リア充を憎む同志がほかにも！？
なんだ、リゼットちゃんなの。
その座高でそのポーズは後ろからパンツ見放題だから、やめた方がいい。
彼氏のオルトファンスさんが知らない女性とふたりきりで……？
ほほう。詳しく聞きたいものなの。
「勇気より愛は生まれん！」
狼狽えるリゼットちゃんに対し、アストリドさんが急に宣言したからびびった。
どうやら彼女たちのご先祖様、ヴァレンティオン伯爵の武勇伝にちなんだ名言みたい。
でもって、ハートマークは伯爵が持ってた盾の紋章に由来するとのこと。
てっぺんに大きく〝愛〟って書いてある兜みたいなものかな。
アストリドさんに勇気付けられたリゼットちゃんは、彼氏を問い質しに向かった。
わたしとエミリオさんもその後を追う。
キョドってたからさっきの言葉をアドバイスしようと思ったけど、もう忘れた。
口から出任せしたら、なんだか背後霊が出そうなワードが紡がれたの。
そんなのでも、後押しにはなったみたい。
リゼットちゃんは決闘を申し込む勢いでオルトファンスさんを問い詰めた。
茶番！
なにこのイベント……。
出演者がリア充ばっかり……。
エミリオさん、あとでわたしたちもイチャイチャしよ……？
攻撃力高そう。
高かった。
ハートマークの由来とかもうどうでもいいの。
来年までには彼氏か彼女つくって、上から目線に立ちたいと強く思った。
そうすれば、この恥ずかしいポーズにも心を込められるはず。
2024.02.13
- 竜詩の始まりMAIN
3-0505 ▶
竜詩の始まり
MAIN
千年前に起きた裏切りの真相、その核心に触れた。
この黄白色の竜の眼がなんなのか。
エスティニアンさんも薄々気付いてると思う。
どうやらイゼルさんとも合流し、一緒に真実を受け入れさせるつもりらしい。
あんだけ険悪にしてても、なんだかんだと気遣ってるのが分かる。……紳士！
イゼルさんはいまだ白亜の宮殿に佇んでた。
わたしが機工士マスターへの修行してる間、ずっといたってこと。
エスティニアンさんも呆れてる。イゼルさん本人を前にした途端、辛口になるのが微笑ましい。
そして、わたしはラッパを吹いた。
「……愚かな」
第一声、そう言われる気がしてた。しょうがないじゃん。
ほかに愚かな人間を救う道が無かったんだから！
あと、わたしは人間じゃない。
小言を言いながらも、なんやかんや聖竜フレースヴェルグは来てくれた。
わたしの周辺、ツンデレしかいない説。
でもって、この竜の眼はやっぱり聖竜のもので合ってたの。
両眼を失った邪竜に分け与えたらしい。
くりぬくって時点ですでに引き気味なのに、移植までできるんだ？
少なくともわたしは要らないから返すの。おみやげ。
わたしとイゼルさんは千年前の記憶を垣間見た。
たぶん、邪竜ニーズヘッグがラタトスクさんに討たれた直後。
人間を信じたことに後悔があるなら、眼をよこせ。
聖竜が邪竜の要求を呑んだ瞬間から、復讐と怨念に塗れた竜詩戦争が始まった。
真実を知ってもなお、シヴァさんは融和路線を諦め切れないみたい。
その夢は、流石にもう叶えようがないと思うの……。
ドラゴン族と人間とで、価値観が違い過ぎる。
最近、姿を表さないけど、幻龍ミドガルズオルムはどう考えてるんだろ？
邪竜ニーズヘッグとの戦いにも、まったく介入して来なかった。
聖竜フレースヴェルグと戦う未来だけは避けたい。
……とは思ってる。
2024.02.12
- 邪竜狩り［後編］MAIN
3-0504 ▶
邪竜狩り
［後編］
MAIN
バヌバヌ族でヒャッハーできなかった。
だけど、実はこの短期間で機工士のLvが９０にカンストしてたりする。
ガンブレイカーや幻術士よりも先の達成。まさかまさかの！
幻術で歯が立たなかった悔しさをバネに修行した。
スカイスチール工房でやや過激なこと考えてたのは、そゆこと。
てなわけで、リベンジマッチ行ってくるの！
邪竜ニーズヘッグを撃ち抜くっ！
撃ち抜いた。
ていうか、エスティニアンさんにイイトコ持ってかれた。
でも、流石は七大天竜とでも言うべきか。
息の根を止めたと思ったけど、トドメを差すには至らなかった。
なおも敵意をぶつけてくる邪竜に、エスティニアンさんが竜の目で対抗する。
さらに、槍で脳天をひと突き！
勢いのままに邪竜の目をくりぬいた。
これでニーズヘッグは両眼を失ったこととなる。
呪詛を帯びた魔力を浴びたエスティニアンさんの鎧は、真紅に染まる――
それでもなお、邪竜の生命は刈り取れなかった。
とんでもない生命力。
とはいえ、魔力の源を失った以上、速やかな回復は望めないはず。
ドラゴン族と人間の、千年に亘る因縁に決着が付いたならいいんだけど。
きっとそう上手くは運ばないだろうね。
……あれ。
エスティニアンさんがいつも持ってる竜の目って、赤紫色だったよね？
新しいのは黄白色。邪竜ニーズヘッグってオッドアイだったの？
なんてことを考えてたら、いつものアレがきた。
いまのは……。
人間がドラゴン族を裏切った時の再現かもしれない。邪竜ニーズヘッグの記憶。
初代トールダンが戦死し、息子のハルドラスが仇を討った場面。
１２人いた騎士たちの４人がこの戦いで戦死。
ハルドラスさんが初代［蒼の竜騎士］となり、戦い疲れた３人の騎士が離脱。
残った４人、フォルタン卿、アインハルト卿、デュランデル卿、ゼーメル卿が四大名家となった。
……あれ。
このも、邪竜ニーズヘッグは両眼をくりぬかれてる？
だとすると、この黄白色の竜の眼はナニ？
エスティニアンさんも違和感に気付いた様子。
彼は人間たちに都合の良いように改竄された建国神話を反芻した。
神話では父親の敵討ちを果たしたハルドラスさんは、邪竜の眼をくりぬいたと伝えられる。
……片眼を。
眼は蒼の竜騎士に代々受け継がれ、現在はエスティニアンさんが所持者となった。
つまり、ひとつどこかへ消えたことになる。辻褄が合わない。
エスティニアンさんは得体の知れない黄白色の竜の眼を、わたしに押し付けた。
「……どうやら、俺たちには、まだ知らない秘密があるようだ」
それらしいこと言って誤魔化さないで！？
いらないんだけど！？
ともあれ。
おつかれさまなの！
疲れた。いますぐにでもイシュガルドへ戻りたい。
けど、聖竜フレースヴェルグに真実を再度問う必要がある。
事の顛末を伝える必要もあるし……。イゼルさんもまだいるかな？
すっかり紅く染まっちゃって、蒼の竜騎士のアイデンティティが……。
いや、元は黒かったから関係ないか。
むしろ、なんで〝蒼の竜騎士〟なんだろう？
2024.02.11
- 包囲！ 緻密なる謀略［前編］MACHINIST
3-0503 ▶
包囲！ 緻密なる謀略
［前編］
MACHINIST
テダルグランシュさんの嫌がらせをはね除けた。
……かと思ったけれど。
事態は改善してない様子。なにかがおかしい。
そこへ、テダルグランシュさん自らが工房へ登場。
自身の行いを認めつつも、世間はそう見做さないと、あざけ嗤った。
どうやらわたしたちは、未だ、ヤツの手のひらの上にいるらしい。
証言をコロコロ変える平民の意見に価値はない、か……。
……そうだった。ここはイシュガルド。貴族の権力が圧倒的な土地柄だったの。
ゼーメル家は偽物の印章をでっちあげられた、被害者だとのたまう。
なんとも盗っ人猛々しい物言い。面の皮が厚すぎる。
いっそ決闘裁判に持ち込んで殺せないかな。……おっと。危ない危ない。本音が漏れたの。
そして、ヤツはアインハルト家の〝汚名〟を晴らす機会も提示してきた。
教皇庁の司祭の前で［ヴェリシェレン］なる大物のドラゴン族を倒せば、嫌疑は晴れる。
……えっ。そんなぬるい条件でいいの？
わたし、七大天竜の蒼の竜騎士と一緒に邪竜ニーズヘッグを倒そうとしてる実力者だよ？
いま初めて聞いたドラゴン族を倒すのくらい、絶対余裕だよ？
むしろ武力で決着付けられるなら、こっち側に有利まである。
けど、ステファニヴィアンさんたちが滅茶苦茶ビビってるから、合わせておくの。
「うわああああ～。そんなの無理～。大変ですの～。どうしようどうしよう～」
テダルグランシュさんは満足げに工房を立ち去った。
真顔に戻ったわたしが〝楽勝〟と伝えようとしたところ、指南役が先に口を開いた。
異邦人の不始末、つまり自分ひとりが罪を被れば、少なくとも工房への責任は軽くなる。
そんなことを言いつつ、彼も工房を出て行ってしまう。
やだ、イケメン……。
地に墜ちたばかりの評価が、たちまちうなぎのぼり。
意見をコロコロ変える平民って、わたしのことだった！
現時点でわたしには４つの勝機がある。
- 神殿騎士団長のアイメリクさんに泣き付く。
- 決闘裁判でテダルグランシュさんをぬっころす。
- ヴェリシェレンとやらをあっさり倒してみせる。
- 邪竜ニーズヘッグを倒してイシュガルドに貢献する。
負けルート皆無の状態だし、この局面で指南役を失うのは馬鹿馬鹿しい。
けど、指南役を心変わりさせるためには説得材料が必要ということで――
新兵器開発のための素材を略奪しに行くの！ ヒャッハー！
ステファニヴィアンさんの計測器が弾き出す提案は、いつも乱暴が過ぎる。
え～と。行先はアバラシア雲海のオク・ブンド。エマネランさんが捕まったとこかな？
微妙に違った。
あの時に行ったのは、オク・ベンド。今回はオク・ブンド。
地図を見てみると……。地面が続いてない。
つまり、フライングマウントが必要ということ……？
どうしようどうしようどうしようどうしよう～。
2024.02.10
- 挽回！ 敗者の真実MACHINIST
3-0502 ▶
挽回！ 敗者の真実
MACHINIST
スカイスチール機工房にジョイさんが戻ってきた。
けど、またもトラブル発生。
今度は工房に内乱予備罪の疑いが掛けられた。
雲霧街の平民に銃を与えて発砲させたという告発が寄せられた、とのこと。
真偽にズレはあるけど、身に覚えはある。
ジョイさんの父親を解放しに行った時、威嚇目的でガウスラウンド使ったから。
つまり、容疑者はわたし。雲霧街の人間じゃないけど、冒険者は平民っちゃ平民なの。
執行猶予を与えられたものの、工房は神殿騎士団の監視下に置かれた。
嫌疑を晴らさないと工房は解体され、関係者は投獄される。
間違いなく、テダルグランシュさんの手回し。うざい。うざすぎる。
みんな絶望してるけど……。わたしはわりと楽観視してたの。
アイメリクさんにヘルプすれば、たぶんどうとでもなる。
だけど、それは最後の手段。
元はと言えば、ヤツがジョイさんの父親を誘拐したのがきっかけ。
なのに、全部わたしたちに非があるかのように仕向けてきた。
いい加減、堪忍袋の緒が切れたの。
証拠を集めて事件の全容を告発仕返してやろうじゃん！
そして、この場面でさえ非協力的な指南役にもいい加減キレそう。
ちょっと見直したところだったのに！
わたしはセレストさんと一緒に情報集め。
彼を情報網から締め出そうとする圧力はすでに解除されたらしく。
わりとあっさり足掛かりは得られた。有能すぎる。
それは、ジョイさんの父親を監禁してたフレードゥーさんが行方不明というもの。
工房で匿ってたけど、彼にも住処はある。そこへ戻った際にやられたっぽい。
目的は間違いなく口封じ。現場には野生のチョコボの羽根が落ちてた。
実行犯はテイルフェザーの荒くれ者に違いない。見解は一致した。
犯人をとっちめれば、ゼーメル家との繋がりも見えてくるはず。
なにより、改心して仲間になってくれたフレードゥーさんを助けなきゃ！
関係ないけど、タタルさんは酒場で確固たる地位を築いてた。
テイルフェザー周辺で手分けして捜索したところ、ぐるぐる巻きのフレードゥーさんを発見。
予想通り、いかにもな悪漢たちに囚われてる。始末される寸前だったのかも。ギリギリセーフ！
悪漢たちを始末し、フレードゥーさんを解放した。
すぐにステファニヴィアンさんとジョイさんも駆け付けた。
フレードゥーさんは申し訳なさそうに事情を話す。
結論から言うと、神殿騎士団に虚偽の告発したのは彼。
捕まって脅されてやむを得ず、といったところ。それならどうしようもない。
フレードゥーさんを襲った悪漢たちはゼーメル家の印象を所持してた。
これを使って皇都に出入りしたんだろう。歴とした証拠となる。
あとは、告発を撤回してもらって、悪漢に真実を告げさせれば、オッケー。
ただ、本意ではなかったとはいえ、裏切る形となったフレードゥーさんの罪の意識は相当。
工房を去ると言い出したけれど。
ステファニヴィアンさんとジョイさんの説得で、よりを戻すことができたの。
この先、フレードゥーさんは頼もしい仲間となるに違いない。
薄情な指南役なんかより、よっぽどね！
……まあ。
あの人はあの人なりに、闇を抱えてるから、しゃーないか。
とりあえず、反乱予備罪の疑いは晴れそう。
でも、ゼーメル家のやらかしが明るみに出るかは疑わしい。
あのテダルグランシュさんが、あっさり引き下がるとも思えないしね。